髪の長さ15cmからできるヘアドネーション。髪の寄付によって小児がんや脱毛症のお子さまに医療用ウィッグをプレゼントする活動です。

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寄付者 82,000名
プレゼントウィッグ提供数 629名

きっかけはヘアドネーション
静岡県の「がん患者の医療用補正具購入費への助成制度」について

2019年4月、静岡県にて「がん患者の医療用補正具購入費への助成制度」が導入されました。
抗がん剤治療中の方が医療用ウィッグや補正下着を購入される際に、その購入費の一部を県と各市町村が負担する制度です。
2人に1人ががんとなる近年、がん患者の社会復帰の支援や治療中の生活の質を向上するため、助成制度を導入する地方自治体が増えています。

こちらの制度が静岡県で制定されるきっかけとなったのは、静岡県議会の盛月 寿美(もりづき ひろみ)議員が、つな髪にヘアドネーションをされたこと。今回は、盛月議員に伺った助成制度導入までの足跡と制度についてご紹介いたします。

ヘアドネーションに参加したことが制度作りに

「ヘアドネーションを通して、抗がん剤治療中の患者さんにとっての医療用ウィッグの大切さを知っていたので、県としてできることはないかと考えていた。」と、盛月議員。
以前つな髪に寄付されたことのある盛月議員は、ヘアドネーション後も医療用ウィッグによるがん患者さんへの生活の支援について強い関心を抱き、活動されています。
ある議会で、盛月議員は「がん患者さんのために自分が何かできることはないか、と考えてつな髪にヘアドネーションを行ったこと」を紹介。加えて、ウィッグを始めとする医療用補正具を必要としている方が多くいらっしゃる現状や、患者さんへのストレスや経済的負担を軽くするため、購入費助成制度を導入する必要性を訴えました。

「県知事が答弁で一番最初に「盛月さん、髪は女性の命ですよね。その髪を寄付するという尊い活動に参加されてすごいですね」と一言感想を述べてくださったので、その時知事の印象に残ったのかなと思いました。」

その後、折に触れて医療用補正具の助成制度導入を打診。盛月議員の努力が実り、翌々年の31年度より医療用補正具助成制度の実施が決定されました。現在静岡県では、静岡市を含む10の市町村で導入されています。

医療用補正具購入費への助成制度とは
  • がん患者さんのストレスや経済的負担を軽減することが目的の制度
  • 対象は、導入されている市町村に住んでいること、がんと診断され治療を行っていること、
    がん治療に伴う脱毛や切除により、医療用補整具が必要となった方。
  • 医療用ウィッグの助成金は上限20,000円(静岡市は上限30,000円)

※2020年2月現在。各市町村によって条件の詳細は異なります。

県が主導で各市町村の制度導入を支援
自治体の「患者さんへの支援」に対する意識

抗がん剤治療による外見の変化をケア(アピアランスケア)する機能を持つ、医療用ウィッグや補正下着。がんの治療をしながら働く患者さんが多い現代は、補正具の需要も高まっています。しかしながら、購入費の負担を軽くする助成制度は、全国的にはまだ少なく、また、各市町村によって助成金額や条件は異なります。こうした状況の中、県が主導で助成制度を導入することは大きな意義があると、盛月議員は語ります。
「財政基盤がそれぞれで異なる小さな市や町が単独で助成制度を導入するには、予算的に厳しく実現できないこともあります。しかし、今回のように県が制度を作ると、各市や町に県からお金を出すことが出来ます。県が制度導入を応援するという制度だから、静岡県下どこの市や町でも、手さえ挙げれば導入することが出来るようになるんです。」

各市町村にヒアリングを行い、助成金制度が必要かどうか調査を行ったところ、多くの市町村からニーズがあったとのこと。「やっぱり患者さんの支援っていう意識はどこの市町村も強いんだと思います。」
病気で苦しむ患者さんの負担を減らしたい。そんな想いが、一つのカタチになったのが助成金制度です。

一人でも多く、悩んでいる人や苦しんでいる人が普通に生活できるように
今後課題となる助成制度の対象

助成制度のきっかけの一つとなった、ヘアドネーション。静岡県では、地元メディアに取り上げられることも増えてきたそうです。
「最近、地元の新聞などでヘアドネーションのことがよく取り上げられています。夕刊の一面に小学生が参加されたとか、そういった内容の記事が。多くなってきてる感じがします。」

今後の課題は、「静岡県内でまだ導入されていない市町村へ働きかけと、助成対象者の拡大」と盛月議員。
「今の助成制度では、抗がん剤治療の方に限られていますが、将来的には脱毛症や抜毛症の方も対象となるように働きかけていけたらと考えています。脱毛症や抜毛症の方も同じように生活に必要だからと、ウィッグを購入されるのに、行政の手がまだ回っていないので」

病気や治療で悩みを抱える人のために、いつも何が出来るか模索しているという盛月議員。
「一人でも多く、悩んでいる人や苦しんでいる人が普通に生活できるように、活動していきたいです」

終わりに

今回は、盛月議員に静岡県の「がん患者医療用補整具助成制度」についてお伺いした内容を掲載いたしました。ヘアドネーションとその後のアクションが、一つの県の制度作りのきっかけになった希望ある事例だと感じます。

また、今回のお話を通して、「医療用ウィッグが必要な髪の症状」の認知度を高めることも、より重要だと感じました。
抗がん剤治療による脱毛に比べると認知度が低い「脱毛症」や「抜毛症」「乏毛症」等の症状を抱える方への理解と、日常を過ごすための医療用ウィッグの必要性をつな髪で伝えていけたらと感じています。ヘアドネーションとウィッグのプレゼント以外にも出来ることを常に探し、一つ一つ課題を解決する助力になれるような活動を、今後も続けて参ります。

 

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