平素はつな髪プロジェクトにご賛同とご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。
つな髪がご寄付をお受け付けしている髪質についてご案内申し上げます。
つな髪ではご寄付いただいた髪を使用して髪に悩みを抱える子どもたちのための医療用ウィッグとしてお届けしています。
子どもたちがより傷みの少ない髪質の自然なウィッグで安心してご使用いただきたいという思いで髪の加工を抑えて医療用ウィッグの作製をおこなっています。
そのため、つな髪では髪色・髪質の規定を設けてお受け付けをしております。
なぜ髪色やくせで髪を分別するのでしょうか?後から染めたり、縮毛矯正するのはだめなのでしょうか。
疑問に思われる方も多いポイントの理由は、寄付いただいた髪に加工処理を行わないためです。
つな髪では、髪本来の質感を残したナチュラルな髪のウィッグを提供するために、薬品による髪の加工処理をせず、殺菌・消毒のみ行います。そのため、到着時の髪色・髪のくせがそのままウィッグに使用されることとなります。
工場では、薬品消毒、熱処理・流水作業によって、髪を殺菌し、植毛のための準備を整えます。
このとき、一般的な人毛ウィッグ作製で行われる、髪の加工処理は行いません。薬剤を用いて髪の染色や加工を行うと、髪のキューティクルが剥がれてしまうためです。
キューティクルは、髪の表面をうろこ状に覆っています。髪の油分と潤いを保ち、健康的なツヤを維持する、いわば髪を守る役割を果たしています。
また、ツヤだけではなく、髪が絡まないようにする性質や、傷まないように保つ耐久性も持っています。
染色や薬剤などで加工すると、キューティクルが剥がれます。通常の地肌から生えている髪の場合は、新しく髪が伸びるのを待つことができますが、ウィッグの髪は生え変わるということがありません。剥離したキューティクルを戻すこともできません。
寄付された髪が備えているキューティクルを、できる限り剥がさないように扱う。加工処理を行わない。そうすることで、ツヤがあり、手触りがよく、耐久性のある髪をウィッグに植毛することができます。
キューティクルを保持する耐久性のある髪は、アイロンを用いたヘアアレンジからヘアカラーやパーマまで、地毛と同じようなおしゃれを楽しむことができます。
皆さまのお気持ちを考えると大変心苦しい事ではありますが、子供たちが使用するウィッグであることを前提に、より髪本来の質感を残したナチュラルな髪でウィッグを提供したいというつな髪の想いをご理解いただけますようお願い申し上げます。
2024年 7月8日
つな髪寄付者数
160,000人達成しました!
ウィッグプレゼント数
肌優®・すずさら 1,177人
フルウィッグ 764人
2024年 8月29日更新
皆様の想いの詰まったウィッグを、プレゼントさせていただきました。寄付にご協力下さった皆様ありがとうございました。