髪の寄付によって小児がんや脱毛症の子どもたちに医療用ウィッグをプレゼントする活動です。
平日10:00~16:00(土日祝休み)
ヘアドネーション&医療用ウィッグ
つな髪プロジェクト
〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田3-3-45
マルイト西梅田ビル5F(テラスハートジャパン)
肌優ウィッグ・すずさらウィッグ 1,374人
フルウィッグ 897人
この度つな髪では、基準を満たさず医療用ウィッグに使えなかったヘアドネーションの髪を「評価毛」として活用する取り組みを始めました。
ヘアケア研究を行う企業様にご提供し、その収益はすべて子どもたちへのウィッグ支援に役立てられます。
大切な髪をできるだけ無駄にせず、支援の輪をさらに広げてまいります。
NICCA イノベーションセンター
日華化学の研究中核拠点です
日華化学株式会社様は、繊維加工をはじめ、金属加工、紙・パルプ、クリーニング、半導体などの各業界向け薬剤、またシャンプーやヘアカラー剤などの化粧品の開発・製造・販売を手がける、界面科学をコア技術とする化学メーカーです。
毛髪・頭皮の研究に取り組むデミ毛髪科学研究所では、日本人の毛髪・頭皮を科学的に分析・研究すると共に、薬剤や成分についても研究し、画期的な商品開発に繋げています。これまで40年以上に渡り、美容室市場に向けて商品を提供されており、お客様が求める高品質商品と、多様な教育プログラムの提供などにより、美容業界とサロンの発展に貢献しています。
評価毛として買い取っていただいた収益はすべてウィッグ製作費として使用します。
現在つな髪では寄付金とヘアドネーションの髪で医療用ウィッグを作成し、全国の小児がん・こども病院へウィッグを直接寄付する活動『ウィグドネーションプロジェクト』に取り組んでいます。
評価毛の収益はすべてこのウィッグドネーションプロジェクトに活用させていただきます。
2024年10月11日 京都府立医科大学附属病院へウィッグを寄付させていただきました。
こちらの病院のウィッグ製作費には日華化学株式会社へ提供した評価毛の収益が使用されています。
ヘアケア製品やカラー・パーマ剤など、「髪」にまつわる製品を研究開発する際には、製品の性能や使いやすさに関するさまざまなテストが行われています。
そのテストに使用する毛材のことを、評価毛(ひょうかもう)といいます。
評価毛には、ヘアカラーやパーマ処理(ウェーブおよびストレート)などの化学的処理をしておらず、日常のブラッシングやヘアアイロンによる明らかな毛髪ダメージ(枝毛の発生や引っ掛かりが多い)がない未処理に近い状態の毛髪が適しています。
様々な髪質においての評価試験を行うため、年齢や性別情報があるもので、まっすぐな髪、くせうねりのある髪、白髪交じりである髪などが評価毛として役立ちます。
ヘアカラー剤やヘアケア剤の機能性を確認するためには、毛髪の根元と毛先方向が揃っており、評価用に毛束が作製できる長さと量のあるものが適しています。
評価毛は、開発を行っているヘアカラー剤を用いて染色を行い色味の確認をしたり、パーマネントウェーブ処理剤のウェーブ形成力の確認をしたり、シャンプーとトリートメント処理をした後の毛髪のまとまりや滑らかさの確認を行ったりするために使用し、薬剤開発の参考にします。
毛髪は、細い髪や太い髪、まっすぐな髪やくせうねりのある髪、硬い髪や柔らかい髪など人によって様々な髪質があります。
また、加齢に伴って形状や色味が変化すると言われています。様々な髪質にあった薬剤開発を行うために、評価毛が必要です。
一定量の毛束を作成し、美容院で行われるようなヘアカラーやパーマネントウェーブ処理などを施術して、薬剤の効果のレベルを確認します。
シャンプーやトリートメント処理を行った毛髪を用いて研究員による官能評価を行って、まとまりやすさや滑らかさを確認します。
作製した毛束をシャンプーで洗浄し評価しています。
ヘアケア剤の評価試験として、毛束を作製した後、開発したシャンプーで洗浄を行い、シャンプーの泡立ち方の確認や洗い流した時の毛髪の指通りなどを確認します。
作製した毛束をヘアカラー処理しています。毛束を作製した後、開発したヘアカラー剤で毛束の染色を繰り返して、毛髪にぱさつきやひっかかりなどのダメージが生じるかを確認します。
作製したダメージのレベルが異なる毛束にシャンプーやトリートメント処理を行い、仕上がりの状態を評価しています。
1本の髪は、大きく分けると3つの部分からなり、一番外側をキューティクル、中間部をコルテックス、中心部をメデュラといいます。
キューティクルは半透明のうろこ状のものが平たく4~10枚重なって、髪の内部組織を守る働きをしています。濡れていると柔らかく、特にこすれることによって、欠けたりはがれたりします。
毛先ほどキューティクル枚数が少なくなっています。
様々な髪の悩みを解決し髪の美しさを保つには、その悩み別の毛髪に合わせたヘアケア剤の開発と評価が必要であり、様々なタイプの毛髪を集めることが課題でした。
1ヶ月に約1㎝伸びる毛髪を数年かけて大事に伸ばし続けられた提供毛髪のうち、ヘアドネーションにすることが難しいものがあるならば、それらを買い取って評価毛として活用させていただくことで、毛束を無駄にせずヘアドネーションプロジェクトに貢献できるのかもしれないと思いました。
今回の提携について快く引き受けていただき、保管状態のよい毛髪を提供していただき感謝いたします。
この取り組みによって、多くの方に医療用ウィッグが渡るようになれば幸いです。
これからもつな髪では髪の有効活用とウィッグ支援に取り組んでまいります。
2025年 7月3日
つな髪寄付者数
175,000人達成しました!
ウィッグプレゼント数
肌優®・すずさら 1,374人
フルウィッグ 897人
2025年 6月27日更新
皆様の想いの詰まったウィッグを、プレゼントさせていただきました。寄付にご協力下さった皆様ありがとうございました。